随分と間が空いてしまいましたが、斜め読み勉強法の概要については以前お伝えしましたので、今回は具体例をあげて、より具体的に説明をしていきます。

以前の記事をまだ読まれていない方は、先に以下の記事をお読みになって下さい。

斜め読み勉強法とは?

連立方程式のマスター

この記事を書いている6月現在は中学2年生ならば、数学で連立方程式を習っているところだと思います。
(一部カリキュラムの違う教科書もあるかもしれませんが)

ですので、数学が非常に苦手で、計算問題もあまり出来ない生徒を例にあげて、斜め読み勉強法を具体的にお伝えしていきます。

 

数学が苦手な生徒にとって、連立方程式が出来るようになろうと思っても、連立方程式の単元を単体で勉強しても、さっぱり理解が出来ません。

ですので、連立方程式の前までの単元の復習が必須となるのですが、そもそも数学が苦手な生徒は数学が嫌いなことが多いため、その前の部分の復習は大変すぎる作業となり、たいていは途中で挫折します。

 

しかし、斜め読み勉強法であれば、たいていは3~4日で連立方程式が出来るようになります。

 

ではどうやって勉強をするのか?

まず、連立方程式の前の単元までのマスターが必須と言っても、すべての単元がわかる必要はありません。

連立方程式が出来るようになるために必要な単元は中学1年生の範囲で言えば「正の数、負の数」「文字と式」「一次方程式」この3つのみです。(図形の部分はもちろん比例、反比例の単元も差し当たりは不要です)

 

さらに言えば、上記の3つの単元が中学生の数学のすべての基礎となると言っても過言ではありません。

 

ですが、だからと言って、上記の3つの単元を完璧にマスターする必要はないのです!

まずは計算問題が出来るように、正の数、負の数の単元から計算問題を3~4問選んで解くだけで十分です。

そして、計算問題を解いたら答えを合わせる。間違っていたら、原因を明らかにします。

単なる計算ミスならば問題ありませんが、重要なポイントがわかっていなければ、それを理解することをします。

 

たとえば、3-(-2)=3+2となることがわかっていなければ、ここでそれを理解します。

ここで重要なことは出来るようになることではなく、わかること(理解すること)です。

 

わかればそれで充分で、完璧に出来なくても、次の文字と式へと進みます。

そして、文字と式でもせいぜい3~4問の計算問題を選んで解くだけです。

ここで間違いがあれば、単純な計算ミスでないなら、わかっていなかった部分をわかるようにします。

もちろんここでも、わかることが出来ればそれで充分です。出来るようになる必要はまだありません。

 

次の一次方程式でもまったく同じことを行います。

 

そして中学2年生の範囲で式と計算でもまったく同じことを行います。

 

たったのこれだけで連立方程式を理解するための準備は完了です。

仮に正の数、負の数の計算さえも自信がない生徒さんでもこれで十分なのです。

 

では、なぜわかるようになるだけで、出来るようになる必要がないのか?

その答えは、

どうせ連立方程式を解こうと思えば、上記の4つの単元で学んだことを使わなければならないため、理解さえ出来ていれば、その練習(出来るようになるための勉強)は、連立方程式の計算問題を解くだけで出来るからです。

 

正の数、負の数の計算を考えてみればわかりますね?

正の数、負の数の計算は、中学生の数学では常についてまわります。

 

つまり、正の数、負の数の単元で完璧にしなくても、自然と他の単元をやっているうちに完璧になっていくわけです。

 

別の例をあげれば、英語のアルファベットでも同じことが言えますね?

アルファベットの読み書きでさえも自信がない生徒さんは、「まずはアルファベットだけは完璧に!」というのが一般的な考え方でしょうが、数学の例と同様に考えてみて下さい。

英語をやっていればアルファベットは毎回出てきます。

従って、およそでも読み書きが出来れば、その後の勉強で徐々に完璧になりますから、あえてアルファベットを覚えるためだけに余分な時間を使うのは非効率的と言えるわけです。

 

このようにして、一気に連立方程式まで進むことで、

1.時間の短縮が出来る

2.一気に進むため、毎回同じような計算をしている(つながりがある)ことが実感しやすい

というメリットが生まれます。

 

後は連立方程式の計算問題を解いて練習をすれば、自然と上記4つの単元の計算練習も出来てしまいますので、単元の1つ1つを完璧にしなくても、斜め読み勉強法で十分だと言えるわけです。

 

このほうが丁度今やっているところがすぐに出来るようになるため、お子様のモチベーションも保ちやすいですし、テストでの結果も出やすいため、成績アップにも直結します。

とは言え、まだまだ計算問題はわかるというだけのレベルで出来るというレベルになっていないため、連立方程式は「出来る」そして「計算ミスも無くす」というようになるくらいの練習は必要です。

 

しかし、一般的な勉強法に比べて、圧倒的に速く連立方程式がわかるようになりますので、その後に出来るようになるのも非常に速いです。たいていは数日で出来るようになります。(まだ計算ミスは若干多いでしょうが)

 

ただ、今まで計算問題さえも苦手と思っていた生徒さんにとっては、意味不明だった連立方程式の計算問題がわかるようになっただけでも、大きな手応えをつかみます。

「俺(あるいは私)もう少し頑張れば数学が出来るようになるかも?」

とすぐに思えるようになりますし、その希望が、成績をさらにアップさせます。

 

これもある意味、逆転の発想なのですが(私が以前に述べた逆転の発想とは別物ですが)、数学は系統学習教科だあって、現在習っている単元を単体で勉強しても出来ないということは、逆に考えれば、現在習っている単元さえ出来るようになれば、以前に習った単元も自然と出来るようになるわけです!

ここが重要です!

 

しかし、上記の説明は斜め読み勉強法でも計算問題だけの話ですね。

では、計算問題はなんとか出来るけど、文章題が出来ないという生徒さんはどうすれば良いのでしょうか?

実は、文章題も、基本的には上記の説明と同じです。

基本は斜め読み勉強法です。

 

ですが、文章題に関しては斜め読み勉強法に加えて、逆転の発想が必要になりますので、次回は、逆転の発想という考え方を具体的に説明をしつつ、文章題のマスターの方法をお伝えします。